健康トピックス – Topics –

暑い夏の熱中症 熱射病・日射病にご注意

熱中症は特に夏場、長時間直射日光を浴びた時、照り返しの強いアスファルトの上を散歩した時、熱のこもりやすい室内や車内で留守番している時などに起こります。
特に気をつける犬種は、鼻の短いシーズーやペキニーズ、パグ、ブルドッグなどです。
また、太り気味や、肥満傾向で首の部分にも脂肪がたくさんついてしまうと、気管を圧迫し、体温調節に大事な呼吸機能に障害を起こしやすく、熱中症にもなりやすくなります。

熱中症になると体に熱がこもり、体温が上昇して、脱水症状がひどくなり、血液循環も悪くなります。
そのため、酸欠状態になって、舌は真っ青になり意識はもうろうとして、ひどくなればショック状態になり死に至ります。
愛犬が熱中症になった場合の対処法としては、冷たい水をたくさん飲ませ、体全体に水をかけるなど、急いで体の内外から冷やして体温を下げることが大切です。脱水症状になると水を飲ませても、体に吸収されずに尿として出てしまいやすいので、緊急時は人間用のスポーツドリンクを与えると体に吸収されやすくて良いです。 

予防法としては、夏場に愛犬を留守番させる時は、室内の風通しを良くする、エアコンをつけたままにする、何カ所かに分けて水飲みの容器を置いておく、などがあります。
夏場のドライブ時は、車内に愛犬を留守番させないことです。車の窓を少し開けておいたくらいでは、車内温度は上昇するので、対策にはなりません。
また、日頃から肥満にならないように食生活の管理を行うことも大切です。

どんなことに気をつければいいの? 冬の健康管理

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(lechien12月掲載より 監修:下重彰子先生)

本格的な寒さが到来するこの季節、ワンちゃんに快適に過ごしてもらう環境を整えたいものです。
そのためには、冬ならではの室内環境や運動、食事、グルーミングなどさまざまな点で工夫が必要です。
ワンちゃんが心地よく過ごせるように健康管理をきちんと行いましょう。

夏は夏バテ対策、冬は防寒対策と人と同様、ワンちゃんにとっても季節の変わり目には、住まいの環境や健康管理に気をつける必要があります。
ワンちゃんは、比較的寒さに強いと言われていますが、中には寒さに弱い犬種もいます。
基本的には犬種がつくられた土地の気候によって、分かれるようです。
また、年齢によっても異なり、子犬や老犬は体を冷やさないことが大切です。
できれば室内で過ごすのがベスト。特に老犬は、新陳代謝が落ち、病気への抵抗力が低下するので、寒い時期の健康管理はとても重要です。

冬は、急な冷え込みによる寒暖の差や空気の乾燥で体調を崩したり、また運動不足や食事のとり過ぎで肥満になる確率も高いとされています。
まずは、温度の変化に気をつける必要あります。 生活環境を見直し、ワンちゃんの体調面のチェックなどを行いながら、それぞれの家に合わせた冬の健康管理を行いましょう。

代表的な寒さに強い犬種と弱い犬種

愛犬に合わせた暖房コントロールを

住まいの防寒対策

寒さが厳しくなる時期には、ワンちゃんのために部屋の中を暖房器具で暖かくすることが大切です。
しかし、人とワンちゃんとでは体感温度が違います。
ワンちゃんの体の方が地面に近いため、暖めすぎに気をつけましょう。

床暖房やホットカーペットなどを使う場合、低温やけどや事故を引き起こす可能性があるので、十分な注意が必要です。 暖房器具の使い方のポイントとして、床暖房ならば、ワンちゃんが涼しい場所を確保できるようにクールマットを敷くなど、ワンちゃんが自分で移動して
体温調節ができるように工夫することが大切です。
また、部屋全体を均一に暖める場合、扇風機の風を送ることで、部屋全体に暖かい空気を送ることができます。

室内犬の場合は、犬舎を日の当たる暖かい場所に置き、寝床には毛布やタオルを忘れずに。
犬舎にカバーをかぶせるのも防寒になります。また地面の冷たさが直接、ワンちゃんに伝わらないように、犬舎の下に板やレンガなどを敷き、少し高めにするといいでしょう。

住まいの乾燥対策

部屋の環境を整える上で、暖めるだけでなく、乾燥についても気をつけることが大切です。
エアコンなどを使うと、乾燥するので定期的に窓を開けて空気を入れ替えるようにしましょう。
また、お湯を沸かすだけでも湿度が上がります。加湿器で湿度を保っていたとしても、こまめに部屋の空気を入れ替えた方がいいでしょう。

暖房器具の注意点